水玉模様の服を着た小人が1人。
てくてくと道を歩いていると、
「なんで水玉なんだ!」
「お前は狂っている!バカだ!狂人だ!」
「失せろ!」
縞模様の服の小人達やってきて、口々にそう叫び、その小人に石を投げるのです。
その数、およそ1000人あまり。
水玉模様の小人はたまらず、命からがら、じぶんの家の中に逃げ込みます。
家の中に入ると、石を投げられた小人がみんなにその話をします。
すると
「外の世界の縞模様達には、近寄らないほうがいい」
「あいつら、みんな頭がおかしいんだ、狂っている!バカだ!狂人だ!」
家の中に暮らす1億人近い水玉模様の小人達が口をそろえて言いました。
そして、そんな箱庭を覗き込んで、頭をかかえ、ため息をつく、
ギンガムチェックの十余名。
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