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プロフィール
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Muggy
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○▲■♥☆◆

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彼の瞳には、生きてるものは何も、何のひとつも映らない。
野ねずみ1匹、野コアラ1匹、映らない。
なんでコアラかはともかく、彼はそういったものを見たことがない。

そして、
彼の瞳には、生きている景色もまた、一切の一切映らない。
走る車も、電車も、地平線に沈む夕日も、夜の街の明りも、映らない。
彼は廃墟以外のなにかを、見たことがない。



彼は、枯れた花畑や、朽ちて落ちたビル街、罅割れた地平、
転がり、地面に折り重なる亡骸ばかりを
生れてから今まで、ずっと見続けてきた。

それがさみしいことだとは思っていなかった。というか、
それがさみしいことだと、彼は知らなかった。
生まれてから生きている何かに出会ったことがない彼は、
さみしいということも、知らなかった。



しかしべつに、彼は 滅びた世界に住んでいるわけではない。
彼が歩いているあいだにも、世界はいつもどおり進んでいる。
ただ、彼が「見た」ものが、一瞬で朽ち、崩れ、滅びてしまっているだけなのだ。
時折誰かに肩を叩かれ、振り返ると、そこには死体のみが。
そんなことが何度もあった。



世界は彼を危険視し、何度も抹殺を試みた。部隊をいくつも送った。
彼が空の彼方に、豆粒程度に飛行機をとらえるたび、部隊は壊滅した。

彼の目には滅びの力が宿っているだけでなく、視力もけっこう良かった。



彼が「見たもの」が滅びるのだということに気づいた世界は、
彼を後ろから暗殺しようと試みた。スナイパーを何人も送った。

彼はさみしさを感じなくとも、退屈だった。
物音がするたび、彼はすぐ振り返った。

耳もけっこう敏感だった。



世界は、彼について、人々に隠蔽し続けている。
そんなヤツがいると知れたら、大混乱が起こるからだ。

今日も彼は、その目でモーセのごとく海を割り、
干からびた魚介類の山を踏みならしながら、
物音のするほうへと歩き続けている。



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地獄に落ちました。
地獄は予想通りなんか赤っぽくて、
亡者もたくさんいてすごく怖かったのですが

とっさに機転をはたらかせて、
釜茹で地獄につかわれてた釜で
おいしいカレーを作ったら、みんなごきげん★


っていう夢を見ました


自分でいうのもなんですが、
ぼくの思考ちょっとかわいいなと思いました
平和的というか。


仕事が長引いて、遅くなって帰ってきた閻魔大王に
とっておいた分のカレーを差し出したときの、
「えっまだ残ってたの!」みたいな
びっくりしたような笑顔が印象的でした

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ぼくの腕にとまる中くらいの赤い鳥
執拗に甘噛みしてくるかわいい赤い鳥

なんでも願いをかなえてくれるらしいけれど、
願いひとつにつき、指1本を差し出さなければいけないという。
鳥曰く。

指はぜんぶで20本。足の指はだめだというから、
願いに使える指はぜんぶで10本。
まあ、10本とも差し出す気なんて毛頭なかったけれど。


鳥は腕から離れようとせず、そのまま一晩眠る。


次の朝、左手の薬指 行方不明の巻。
血だらけのくちばしで、満足げな鳥。

まだ何も願ってないのに、って怒ったらば、
赤い鳥の「維持費」だという。
なるほど 頭の先から尻尾まで鳥が真っ赤なのは
代々の鳥の持ち主の指を食べつくしたせいらしい。

ぼくはお前なんかいらない。そう言ってみる。
鳥動かず。指がぜんぶなくなるまで、
ぼくから離れるつもりは無いそうだ。
引き離そうとする。カギヅメが腕に食い込む。諦めた。

どうやらこいつ ある種の「憑き物」らしい。
なんてこった。


「ユキダルマのミイラ」というものがあるそうだ。
どこかのアトリエに、石膏像といっしょに並んでいるそうだ。

ユキダルマのミイラは、名前のとおり 生きたユキダルマの
心臓を抜いて、包帯を巻いて、乾燥させて ミイラにしたものらしい。

中のユキダルマは溶けてなくなるので、結果、ユキダルマの形の
包帯だけがのこったものらしい。
溶けたユキダルマが包帯に染み込んでいるので、
綺麗な、あせた銀色をしているらしい。清浄らしい。


で それがあれば、赤い鳥を祓えるかもしれないとのこと。
物知りな、パステルカラーの友達がコッソリ教えてくれた。
腕のたくさん生えた上着を持っている彼。
「Muggyが祓ったら、ボクがもらおうかな その鳥」
なんて笑う。やめておいたほうがいいよ


アトリエめぐり開始。
鳥に願えば簡単に、ミイラは手に入るけれど
それだとどうしても指をもう1本使わないといけないから
自分で探す。
暇つぶしに指をつまみ食いしようとする退屈な赤い鳥を止めつつ
同じような顔の石膏像を見て回る。



3つめのアトリエで、メドゥーサと鉢合わせ。
髪の毛はヘビじゃなかったし、目を見ても石にはならなかったけど
第一印象メドゥーサな女性と鉢合わせ。
実際、名前を尋ねたらメドゥーサだそうだ。
その肩で、黒い鳥が欠伸をしていた。

4つめのアトリエを出る頃、あの人も探し物は同じだと気づいた。
世界にひとつのユキダルマのミイラ。先に見つけなければ。
赤い鳥は、電線に止まる鳥を待ち伏せしては 丸呑みしていた。

その後もたびたびメドゥーサに会う。
向こうもぼくがライバルだと気づいているらしく、
会釈をしつつもグロテスクな刃物をチラつかせていた。


10箇所め ぐらいのアトリエで、銀色の塊を発見。
ついに見つけたユキダルマのミイラ。伸びるぼくの手。

赤い鳥が喚く。もう遅い。
銀色の包帯が、赤い鳥をぐるぐる巻きにして、
大きな口を開けて飲み込んでしまった。
やった、ぼくは解放されたのだ。



包帯の塊が、ぼくに噛み付く。
なんでも願いをかなえてくれるけれど、
願いひとつにつき、腕1本を差し出さなければいけないという。
なんてこった 維持費はいらないらしいけど……

後ろから襲い掛かってきたメドゥーサから身を守りたい
咄嗟にそう願ってしまった
ちょっと待て ほんとになんてこった



そこで目が覚めた。

ほっと胸を撫で下ろすぼくの左手に、
薬指が見当たらない。


微笑む赤い鳥。

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13_まどうし/魔導師___隠居の老魔導師とか、超すごい人 というのは、ストーリー的にあんまり活躍できない悲しさ  いや、バランス考えたらしょうがないことなんだろうけれど

「ふぐパンダ」
っていう、上半身パンダで下半身ふぐの妖怪に
追いかけられる夢を見ました。

ふぐパンダは水にさわると溶ける性質なので、
水風船を投げる「鬼きんぎょ」という
上半身がマナティで下半身が金魚の妖怪に弱いのですが

鬼きんぎょは、ヒレがおいしいことが最近の研究で分かり、
乱獲され、数がずいぶん減ってしまったために
天敵のいなくなったふぐパンダが増えまくったようでした。


あ ちなみに、ふぐパンダも鬼きんぎょも宙に浮いて移動します。
あと ふぐパンダのほうはしゃべります。


で、ふぐパンダは、自分より高いところにいる人の言うことは
きくのですが、低いところにいる人を食べる性質がありまして

1階にいたぼくは即ターゲットにされて、
5匹ぐらいのふぐパンダに追いかけられました。
最初、ぼくはカラスだったので、空を飛んで逃げていたのですが、
途中で、確か自分はカラスではなかったということに気づいて
空が飛べなくなって落下。ぼくはお米になっていました。

お米は小さいので、しばらくは見つからずにすんだのですが
しばらくして
「いたぞ!○○(ぼくの名前 フルネームで)はここにいたぞ!!!」
って、ふぐパンダにつまみあげられまして。
すごい怖かったんですが、その辺で
自分はそういえばお米でもなかったような って気づきました。
じゃあぼくは誰なんだろう ぼくって何なんだろう って考え出して、


あっ
そうだ ぼくは 鬼きんぎょだ!!!
ウワハハッハハハハハハッハハ!!!!!


ってことでぼくは鬼きんぎょになりました。
高笑いをしたり、アイムオンリーワン!!って叫んだりしながら、
逃げ惑うふぐパンダたちに水風船を投げたり、
ホースで水をかけたりしました。


久しぶりの悪夢でした。久しぶりの悪夢でしたが、
途中からは楽しかったので多分悪夢ではないです。
夢の世界ではぼくが最強であり、
夢の世界ではぼくがジャスティスです。
正義のジャスティスです。
夢の中のぼくのパワー力は、グレートすごいのです。

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7_ゆうしゃ/勇者___WWAのデフォルト主人公をかこうとして玉砕

誰に話しても笑われるんですが、
ベッドでうつぶせになっているところを
巨大なからしれんこんに押しつぶされる夢を見ました。

1回じゃなくて、何度も、往復でですよ。

最初は、何に押しつぶされてるのか分からなくって
ただただ震えていたんですけれど、
もう我慢できない・・・!とベッドから逃げ出して、
たどり着いた食卓に並ぶからしれんこんを見たときの
「ああ これだ・・・こいつだッ・・・!」という感覚。
得体の知れない恐怖。泣きそうになりました。

いや、ほんとうに、誰に話しても笑われるんですが、
想像してみてください。何もしてないのに、
窓ガラスを割って部屋に飛び込んでくる巨大な何かの群れ。
それが何か分からないままに、ただ押しつぶされ続ける恐怖。

からしれんこんの怖さを、見くびってはいけません。

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