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そういえば今年は初詣行けなかったなあ。
けれど考えようによっては、初詣とは「その年はじめての詣」という意味なのだから
はじめてでさえあれば、今年のいつ行ってもそれが「初詣」ですよね。
秋先とかに行ってもいいわけです。たぶんそんななったら行かないけどな!
こんばんは。

昨日ひさしぶりに明晰夢をみたのですが、クライマックスでBGMとしてかかってた曲が
すごくいい歌だったのです。
で、これ覚えておこう、起きたら書き起こしてみよう、って夢の中ながら思ってたのですけれど。
目がさめる直前、本当の直前まで完全に覚えていて、念のため夢の中でもう一度歌いながら
目覚めたはずなのに、起きた瞬間、完全に思い出せなくなっていたのです。
これはおかしい。おかしくはないですか。いや、おかしいですよね。
どんな夢だったかは思い出せるのです。孤島にある遊園地の廃墟で、迷子の少年と
いっしょに遊ぶ夢です。間違いありません。はっきりと覚えているのです。
少年の名前はピコリンでした。これも間違いありません。外国の子かなあと思ったけど
顔立ちは日本人だし、言葉も日本語だったのでぼくは内心首をかしげたのです。

遊具はほとんど壊れていたのですが、それでも少年は遊園地というものをはじめて見るらしく、
とても楽しそうに遊んでいました。青紫がかった空と夕日に染まった空のコントラストを
反射して光る海をバックに、逆光で黒ずんで見える、錆びたメリーゴーランドの馬が
とても印象的でした。これも実際に体験したかのようにはっきり覚えています。

ここまではっきり記憶があって、なんなら昨日の朝ごはんより鮮明に思い出せるのに
何故か、鳴ってた歌だけが、すっぽりと抜け落ちたかのようにどうしても思い出せない
のはおかしいとしか言いようがありません。

きっと夢と現実の狭間には税関みたいなものがあって、持ち出されると困る記憶は
そこで没収されているのです。どれが持ち出しても良くて、駄目なのかの基準は、
ぼくにはちょっと分かりませんが、きっと夢と現実の間での国際法か、さもなくば
貿易協定みたいなものでもあって、そこで定められているのでしょう。
よく、すごく変な設定の夢なのにもかかわらず、見ているあいだはなんの違和感も
なかったりすることがありますが、あれもきっとそのせいです。
ぼくが歌を持って帰れなかったのの逆で、現実世界での記憶や常識は、きっと
夢に持っていくことができないようになっているからなのです。そうに違いありません。

冒頭で「明晰夢みたのですが~」とか書いてしまいましたが、
ともすると、明晰夢なんてのはさながら違法入国みたいなものでしょうか。
なんかブログに犯罪自慢とか書いちゃう人みたいなことになってしまいましたかも。
どうしよう。

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