この先へ行きたかったら俺を倒すことだ!よりも
俺を倒したかったらこの先へ行くことだ!のほうが良い。
なにが良いって、強敵感が出ているところが良い。
ゲームとかにおいて、前者の場合は
「ああ、こいつ倒さないと先へ進めないんだな」
↓
「先へ進むために、こいつは倒すことができるんだな」
という思考が発生して、目の前の敵を「負け役」と認識
するのに対して、後者は違うのです。
「ああ、先へ進んでからじゃないとこいつ倒せないんだな」
↓
「こいつを倒すために必要な何かが、この奥に
あるんだな」
というように、「今のままの自分たちじゃこいつに勝てない」
んだと認識するではありませんか。ほら、強敵感がすごい。
それで、そんなこと言いつつも、「この先」への道を
そいつがふさいでたりするとなおえげつなくて良い。
ぼくはそんな人間でありたい。
で、
「どうすればいいんだ……」
とか言いながらそのダンジョンをうろついた揚句、
隠し通路からその奥へ行って、新しい武器を手にした主人公たちに
後ろから襲いかかられて成すすべもなく負けたい。
せめてそんな人生でありたい。
[2回]
PR