「ウィナ&ルーザのどきどき☆出来レース」
・ストーリー
舞台はエイトハンドレッド・シティ。
この町では、最新のロボット工学と遺伝子操作によって生まれた、
タテジマ模様の新しいパンダ「新パンダー」があらゆる勝負の審判を行う。
新パンダーのジャッジは絶対であり、新パンダーの観測していない
勝負は、誰にも正式な勝負として認めてもらえないのだ。
主人公は、この町に住む2人の少女、
生まれてこの方、全ての勝負に勝ったことしかない「ウィナ」と
負けたことしかない「ルーザ」。
実はこの町の町長らは、新パンダーたちを操ることで、
町で行われる勝負の結果を、自分達の利になるよう操作していたのだ。
ドロー博士の協力によってこのことを知ったウィナとルーザの2人は、
町の歴史も自分達の戦績も、作り物の記録だったことに憤る。
この狂った制度を止めさせて、正々堂々の勝負ができるようにしようと
町の役場に乗り込み、次々と現れる町の職員と激しい戦いを繰り広げていく。
やっとのことで町長に勝利し、新パンダーのコントロールルームの鍵を
手に入れたウィナとルーザ。早速コントロールルームへ行き、
不正を行っていたプログラムを停止させようとする。
しかしその瞬間、背後から現れたドロー博士に殴り飛ばされるルーザ。
博士はなにやら怪しげなUSBメモリをコンピュータに差し込み、
新パンダーのプログラムを書き換えてしまう。これにより
新パンダーたちは全て、町で行われているあらゆる勝負に介入、
勝負をしている両者を叩き伏せて高らかに「ドロー」を叫ぶ悪の改造ロボ
「罪犯(sinパン)ダー」となってしまった。
ドロー博士は自らを「絶対審判ノー・コンテスト」と名乗り、
一切の争いも勝者も敗者もない、真に平等な世界を作り出すのだと宣言する。
人々は罪犯ダーを恐れて勝負事をしなくなり、エイトハンドレッド・シティは
一切の勝負が起こらない、画一的で平坦な町へと変貌してしまう。
みんなが怯えながら暮らすような世の中は間違っている、
みんな同じじゃないから意味があるんだ、と、
ウィナとルーザは、ノー・コンテストに挑む。
・ゲーム的なこと
ウィナとルーザを切り替えながら進めていくRPG。
一切負けないので、戦闘などは基本的にウィナでこなせば問題ない。
しかし「負ける」ことで作動する仕掛けやイベントも存在するので、
要所要所でうまくルーザに交代してわざと負ける必要性も出てくる。
(わざと戦闘で負けて捕まって、牢屋内にあるアイテムゲットとか)
クロゥズドクロスの、生贄人形の隠しルートの発展系のような。
あと、「負けるが勝ち」の理念を掲げる特殊な敵キャラに対しても、
ルーザで戦う必要がある。
ラスボスのノー・コンテスト戦は、ノー・コンテストに
「勝敗の存在の必要性」を示すことが目的の戦いなので、
勝つか負けるかのどちらかをすれば良い。
(ノーコンテスト側は、ひたすら引き分けにしようとしてくる)
ここでの勝敗次第でエンディングが分岐する。
登場キャラクター
「ウィナ」
負けない主人公。陽気な性格でやや自信過剰。
【能力:絶対勝利】あらゆる戦いで勝つ。
「ルーザ」
勝てない主人公。根暗だが、次は勝つかも、と考えるのでやたらと好戦的。
【能力:絶対敗北】あらゆる戦いで負ける。
「新パンダー」
最新のロボット工学と遺伝子操作で生まれた、タテジマ模様の新しいパンダ。沢山いる。
戦いがはじまるとやってきて、その勝ち負けを正しくジャッジしてくれるほか、
話しかけるとセーブとかができる。
「ドロー博士」
新パンダーを開発したりと、町に大きく貢献している偉い博士。
平等を願って、さまざまな発明品で2人の冒険を助けてくれるが
本当は、戦いなんてしてほしくないと思っている。
「Mr.スクイド」
わるい町長。今の偉い地位を揺るがないものにしたいがために
町で起こる全ての勝ち負けをコントロールしている。
【能力:ゲームメイク】自分に不利となる勝負をなかったことにする。
「罪犯ダー」
新パンダーを改造して作られた、ヨコシマな心を持つ悪のロボット。
戦いをする者に等しく裁きを下し、引き分けにしてしまう闇の審判だ。
話しかけてもセーブできないどころか、こちらに襲いかかってくる。
「絶対審判ノー・コンテスト」
ドロー博士の本当の姿。争いは、人を勝つ者と負ける者に分かつ
忌まわしきものであると考えており、勝ち負けなんてない、みんなが
完全に平等でいられる世界を作りだそうとしている。
[1回]
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