とはなんだろう。こんばんは。
そんなかんじの、周囲の人間を弱くしてしまう何らかの機器がもしもあったならば
ぼくはきっとそれを人通りの多い街中で乱射するのです。ザコライズビーム!
どんどん弱くなる人々。相対的に強いことになるぼく。世界征服も目前です。
みんなぼくのカリスマに平伏すのです。
しかし疑心暗鬼なぼくは、本当にこんな機械で人間が弱体化するものだろうか?
とか考え始めます。もしかしたら、みんなやられたフリをしているだけで、
カゲでぼくのことをあざ笑っているのではないか、とか。
そして、あろうことか、ぼくはザコライザの発射口を覗き込んでしまうのです。
相対的最強時代のが嘘のように、あっという間に世界の誰よりも弱くなるぼく。
もうぼくにカリスマの面影など微塵もなくなります。まさにかりそめのカリスマ。
けっきょくぼくと、ぼく以外の人々の力関係のようなものは
ザコライザを使う前とまったく同じに戻ってしまうのです。
パワーバランスこそ同じだけど、全体的にみんな弱くなっているので
その直後に宇宙人とか攻めてきたら大変なことになるでしょう。
しかしぼくにはザコライザがあるので宇宙人も弱体化します。
弱くなった宇宙人に、弱くなったUFO。彼らはもう母星に帰れなくなるので、
いっしょに地球に住むことになるのです。
その後もたびたび宇宙人が攻めてくるのですが、みんな弱体化して帰化するでしょう。
いつしか誰にも、ザコライザの電源を切るだけの力すらなくなってしまい、
ザコライズビームは発射され砲台、宇宙全体のパワーがどんどん落ちていきます。
やがて宇宙そのものが力を失い、収縮をはじめます。もうどうしようもありません。
ザコライザという、周囲の人間を弱くしてしまう何らかの機器がもしもあったりしなくて
ほんとうに良かったですね。これはなんの話だろう。
[2回]
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