今年最後の記事になるかと思います。
WWAはまさかの、年をまたいでしまうことになっちゃったんですが
必ず公開しますのでしばしお待ちください。こんばんは。
もういくつ寝るとお正月ですね。
お正月といえば、初日の出に初詣。
初競り、初売り、初夢、初音ミク。
いつもだったらいちいち注目されない、ズームアップされないような
日常の津々浦々、奇奇怪怪、死屍累々、魑魅魍魎も
「その年初めて」であれば、話は変わってくるものです。
なんでもない日も記念日にしよう、とか、そういうスタンスでしょうか。
いい加減ぼくも、お正月には凧をまわして遊びましょう
なんて歳でもなくなってきたので、お正月にすることといえば
それら、初と名のつくエトセトラになってくるわけですよ。
大人ですからね。
大人らしく、コマ回しなんてやってないで初詣のひとつも行って、
屋台でお面買ったりヨーヨーすくいやったりしないといけない。
あ、わたがしを忘れようものなら一年悔やみ通すことになります。
初ってばすごいですね。考えているだけでテンション上がっちゃいます。
これはみんなお正月に浮かれるわけだ。ファースト!ファースト!!
いつもならここで記事を書き終えて、興奮冷めやらぬまま外に飛び出して
奇奇怪怪な魑魅魍魎たちとともに跳梁跋扈をはじめるところなのですが
しかし今日はちょっと待ってください。よく考えてほしいのです。シンキング。
あなたが生まれたとき、自分は泣いていて、周りは笑っていて、
だからあなたが死ぬときには、自分は笑って周りは泣いている。
そんな人生を送りたいものだね、みたいな感じのあれとは
ネイティブアメリカンの教え。インディアンの古い古い教えです。
インディアン うそつかない よいこになれる というやつです。
いまインディアンって言っちゃだめなんでしたっけ。ややこしい時代です。
じゃあもうこの歌歌えないじゃんか。まだ、歌いたい……!
それはそうと。
いきなりぜんぜん関係ない話をはじめて、なんのことかと思われたかも
しれませんが、これ。この理屈はお正月にも適用されると思うのです。
みんな「初め」ばかりに気を取られて、その年の「終わり」のほうを
ちょっとおろそかにしてやいませんかという話です。
その年はじめの初日の出も初詣も初夢もいろいろあるにも関わらず、
その年の終わりに、終日の出も見ないし、終詣もいかないし、
終夢だって誰も話題にあげたりしません。
その年はじめての朝日はみんなわざわざ見に行ったりするのに、
その年最後の夕日を見にいくなんて人は聞いたことがありません。
その年最後に見た夢では、一体なにが出れば縁起がいいというのですか。
終わりよければ全てよしなんて言葉もあるのに、みんなちょっと
その年の終わりについて、いい加減な気持ちなんじゃないですか。
真木博士だって、なにより終わりが大事だって言ってたじゃないですか。
自分がきょうで引退するのに、誰も送別会なんて開いてくれないどころか
明日入ってくる新人の歓迎会の準備ばっかりしてる状態さながら。
これはおかしいですよ。2012年が泣きます。泣いてしまいます。
ぼくは割と送別会とか歓迎会とか、畏まっちゃってしんどいので
してくれないほうが嬉しいタイプなのですが、まあそれはそれ。
今年の大みそかは、たとえば
今年最後の日の入りを、終日の入とでも呼びましょうか、それを
ひとつみんなで見届けたりしてはみませんか。
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