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想いを寄せていたタヌキの死体を探して欲しい、と
可愛くないしゃべる白い猫に頼まれたのがすべての始まり。

「たぶんね、用水路に落ちちゃったのよ」とは白猫さん曰く。

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真夜中だっていうのに、田園地帯を片っ端から
探させられることになりまして。
二手に分かれて探してたんですが、いくら探しても
一向に見つからず。暗いし、明日また探そう?と
持ちかけようと、白猫さんのほうへ戻る途中・・・。

「タヌキってあんたヨ?鏡みてごらーん?」
振り返ると体中真っ赤な、異常に細長い男が1人。
何者か、と尋ねたら、悪魔だ、と彼は答えました。

「あんたをタヌキにしてあげたヨ?あとは、
 本物のかわりに用水路に落ちて死ねばいいじゃない。
 どうせネコにタヌキの違いなんか分からないヨ」
悪魔が取り出した鏡を見ると、耳鼻手先足先尻尾、と
お粗末ではありましたが、体の末端が確かにタヌキに。

悪魔だというし、なにより腹が立ったので、
掴みかかろうとしたのですが、透ける感じで、触れられなくって
何回やっても同じな上、ちょいちょい細かい針みたいなものを
投げてくるので、こっちばかり痛い思いをして。そのうちに
そのまま逃げられてしまいまして、気がつけば白猫さんも
どこかに行ってしまっていたので、帰ることに。
帰りに出会った眼鏡の男性が、針を抜いてくれました。


次の日、友人と、遊びに行く約束をしていた日。
体のタヌキも引いてきていたし、事情を説明すれば
分かってくれるだろうと思ったのでそのまま待ち合わせの場所へ。
合流して、山の斜面の古い遺跡郡みたいなところへ向かいました。

目的地に着くと、昨日の眼鏡の男性がうろうろしてて。
改めてお礼を言いつつ、何をしてるのか尋ねてみると、
タヌキの死体が用水路を流れたとしたらここに来てる
はずだから、白猫さん行方不明の今、自分が代わりに
探すことにした、だそうで。
ぼくと友人も、観光がてら彼を手伝うことになりました。

山の斜面ということで、ずっと階段を上ったり降りたり
して進んでいくうちに 石造りの大きな建物の遺跡前に
着きました。今回一番見たかったやつです。
そのあたりをあちこち探す眼鏡の男性、
すごいすごい、と遺跡に駆け寄る友人、
すこし離れたところから遺跡を見上げてみるぼく。
遺跡の上で高笑いをする赤くて細長い誰か。

ハッとして、「危ない、戻ってきて!」って叫んだのですが
やや遅くって。石造りの遺跡はゴロゴロ崩れてしまいました。
友人は下敷きにこそならずに済みましたが、足の骨を
折ってしまったらしく、少し歩いて倒れてしまい。
眼鏡の男性が友人をおぶってこっちまで逃げてきてくれたのですが
遺跡全体が崩れだしたらしく、あちこちの地面が崩れたり、
上から何かの塊が降ってきたり・・・。
逃げようにも来た道は塞がれちゃってるので
崖になってるところから木の根伝いになんとか降りまして

とりあえず安全な場所まで移動したあと、
泣いてる友人を木陰に寝かせて、慰めてあげつつ
眼鏡の男性とどうしようか話し合ったりしてると

両手にナイフを持った人形みたいなおっさんが
歩いてきて 友人の前で振りかぶるので

咄嗟に、友人とおっさんの間に割ってはいったところ
友人は無事でしたが、ぼく 背中を刺されてしまい。
倒れたぼくをおっさんが、ぼくを胸を突き出すような格好に
させて、また振りかぶるので、ああもうぼく死んだな、
なんてぼんやり思ってたところに飛び掛る白い猫。
バラバラになっておっさんは動かなくなり、中から
悪魔が笑いながら飛び出して、逃げようとするので

今度こそ、心底腹が立ったので、痛いのも忘れて
ぼく、なんか叫びながら悪魔を追いかけまして。
後ろでみんなが「やめとけ、悪魔には触れないから!」
なんて止めるのも聞かずに背中のナイフを抜いて振り上げて、
飛び掛かりました。

やっぱりすり抜けてしまったのですけれど、
悪魔の太股のあたりまで振り下ろしたあたりで
若干の手ごたえがありました。悪魔のほうも
針をいっぱい飛ばしてきて、体中血だらけになりましたが
それでも太股ばっかり切っていると、悪魔、
「死ね死ね死ねもうお前はああ死ね死ね死ね死ね!!」
って叫びながら、逃げるのをやめてぼくの首を絞めてきて
ぼくも絞め返そうとしても、太股以外は触れないので上手くいかず。

そのへんで白猫さんが追いついてきて、悪魔に噛み付こうと
したところ、悪魔が白猫さんの首を刎ね落としました。
ぐったり倒れた白猫さんの胴体をああああって思って見てると、
背中が割れて、サナギがチョウになる感じで
中から黄色い煙と一緒に羽の生えた女性が出てきまして。
「もうやめてください、あなたを私は知っています」
みたいな感じのことを言ったと思ったら
悪魔の体もぼろぼろ破れて、やっぱり中から
黄色い煙と羽の生えた男性が。
状況が飲み込めないぼくを差し置いて、
空から黄色い光が差してきて、2人は天に昇っていきました。


なんか 分かんないけど、良かったなぁ なんて
それを見送っていたぼくは、
眼鏡の男性に背負われてやってきて
必死で針を抜こうとする友人の胸の中で
だんだん意識が薄れて、死んでしまいました。



以上、昨日見た夢でした。
普段は夢の中でも弱いぼくが、珍しく活躍したので
嬉しさからの自己満足日記です。痛いですね。

というか、チャットで長々と夢の話なんかするから、
やっぱりカオス濃厚な夢見ちゃったじゃないですか。
長い夢の割りに辻褄があってたのは自分でもちょっと
すごいなあ、って思いましたけれど。
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