-お詫び-
平成22年2月12日金曜日、記事No355の記事におきまして、
ル攻めは「チ」や「ヌ」で止めることができるという旨の文章を書きましたが、
チは「チアガール」、ヌは「ヌードル」などでそれぞれ返すことが可能でした。
誤った情報を記載し、混乱を招いてしまう事態になったことを、
深くお詫び申し上げます。
平成22年 3月18日 Muggy
★Web拍手お返事
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しりとりマイスターと名高いMuggyさんに質問です。
先日先輩とスタンダードしりとりで純粋な力比べを行っていたのですが
私の力量不足により、り攻めにより負けてしまいました。何かり攻めを打ち返す戦略や
りを返されにくい言葉などをご教授いただければ幸いです。 マイスター!いい響き。ありがとうございます。
リ攻めについてですが、リは、ルに次いでポピュラーな文字ですね。
破壊力ではルに劣りこそしますが、リで終わる単語というのは
大体の文字に広くほぼ均一に分散しており、崩されにくく
安定した、主導権を握ってのしりとりが行えるのが強みです。
途切れず、無尽蔵に沸いてくるりに、苦労したのではないでしょうか。
そんなりですが、カウンター(最初と最後が同じ文字)単語の数が少なく、
かつ、そのどれもが割とマイナーだという特徴があります。
よく使われるものには「倫理」「料理」あたりがありますが、
拗音の付け外し禁止ルールの場合は「料理」は使えませんし、
速攻リ攻めの場合「倫理」は一番最初に消費されていることさえあります。
(「しりとり」の「り」からはじめるルールの場合)
「リハビリ」「陸鳥」とかもありますが、その他になってくると
「利潤原理」「リアルタイム処理」「リリー」「陸離」ほか、
なかなかに出てきにくいものが多いのです。
「リカードの等価定理」なんて、言えたらカッコイイですね。
リ攻めをメジャー単語で受けるだけ受けきったあとに
適当なタイミングでカウンター合戦に持ち込めば、
意外とあっさりリ攻めの権利を奪えてしまうことでしょう。
他にもう1つ、りキラーとして挙げられるものに「ぐ」があります。
ぐは濁音ですし、一見すると使いにくそうですが、
現在進行形「○○ing」の存在のおかげで
英語の動詞がそのまま流用でき、見た目より使いやすく、カバー範囲も広めです。
(動詞禁止の場合、動名詞になるように選んで使わないといけないので注意)
ざっと挙げてみても「リーグ」「リング」「リーディング」「リスニング」「リビング」、
難しいところだと「リフレーミング」「リバースエンジニアリング」
「リストラクチュアリング」、日本語なら旅具、漁具なんていうのもあります。
対して、これを「り」で返せる単語といえば、
グースベリー
グリズリー
屈輪(ぐり)
具足羽織
郡上おどり
グールベリ
辞書でひいてもたったこれくらい。
「グールベリ」「郡上おどり」は固有名詞なのでルールによっては使えず、
長音符を母音として扱うルールなら、「グースベリー」「グリズリー」が
リ攻めの機能を果たしません。なので、実質4個程度とみて良いでしょう。
その他の単語も割とマイナーなので、だいたい2回もぐで返せれば、
よっぽどのり萌えでもない限り、相手は一旦退かざるをえなくなります。
その隙に、攻めに入るなり、リ攻めの主導権を奪ってしまうなりご自由にどうぞ。
ぐ攻めは単体でも割と強い部類ですが、引導火力としては多少心許ないので、
使う場合は他の攻めと併用し、リに対してピンポイントで使うくらいでも
いいかもしれません。
ただ、一つ注意点としては、
「相手の戦略には、基本的には相手のほうが詳しい」というのがあります。
たとえばリ攻めを使う人なら、リ攻めを使う以上、リの弱点やその対策などは
ひととおり頭に入れている可能性が高いのです。そして、それが
メタを張られることを読んだ上での攻めであるならば、いくらこちらが
メタを張って挑んだとしても、たいていの場合、
それは付け焼刃の戦略メタなどはいとも容易く上回ってしまうのです。
豊富な語彙や綿密な戦略も必要な要素ではあります。しかし、
攻め句への熟練は、思考時間を短縮して、相手に猶予を与えず、
返す句の質が、その場その場で最善のものへと近づいて行く重要なものです。
将棋やチェスなどで同程度の実力者が対峙した場合、
「咄嗟に打つ一手」が勝敗を決するカギになるといいます。
そして、それはしりとりにも近いものがあります。
一見何気ないつなぎに見えた単語が、後々に大きな傷跡を残すことも
決して少ないことではありません。熟練者を相手取る場合、
そういった要素をも考慮に入れる必要があるのです。
何が言いたいかといいますと、
対策しただけで万全、じゃなく、使い方が大事だよ!ってことですね。
宵闇地獄アットプラズマは、みなさまの熱きしりとりライフを応援しています。
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